部門紹介
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臨床工学科
臨床工学科は、医療機器を専門に扱う医療職です。医療機器に不具合が起きないよう、定期点検・メンテナンスを行うことでトラブルの防止策を講じています。
また、病院内における安全対策及び安全確保のために医療機器安全委員会を立ち上げ、スタッフへの勉強会などを行っています。透析センターにおいては、医療チームの一員として医師をはじめとする医療関係者と連携し、より円滑で効果的な医療を進めています。
【1.透析センター業務】
透析関連機器の操作、血液回路組立、患者様への穿刺・抜針、コンソールの保守点検、調整、修理などを行います。また透析条件の検討などを行っています。
【2.MEセンター業務】
輸液ポンプ、シリンジポンプ、人工呼吸器、経腸輸液ポンプなど、病院内で使用されている医療機器全般の日常的かつ定期的なメンテナンスを行っています。それ以外にも「機器使用前・後点検」「突発的に発生した機器トラブル対応」「医療機器更新に伴う購入機器の選定」「病院内ラウンドによる機器の適正使用チェック」「機器の稼動状況の把握」など、病院内の機器を安全に使用できるよう取り組んでいます。
【3.学会発表】
当院の臨床工学科では、毎年様々な演題での学会発表を行っております。
リハビリ科
リハビリ科では、入院患者の身体機能や日常生活動作能力を維持・向上させるためのリハビリテーションを行います。
高齢者や透析患者は入院に伴い活動量が低下しやすいので、不活動による身体機能の衰え(廃用症候群)を予防するためのリハビリテーションが適応となります。また、長期入院が必要な透析患者様には、「在宅生活」「車いす移動」「自力歩行」など、個々の患者様のゴールに合わせたプログラムを提案いたします。
入院中は、医師からのリハビリ処方があれば疾病や障害の重症度に関わらず、誰でも現在の状態に適した運動負荷で個別にリハビリすることが可能です。
カンファレンスで多職種と情報共有し歩行補助具や福祉用具の提案など、退院支援を行っています。
栄養科
栄養科では、美味しい食事を提供するだけでなく、患者様一人ひとりに合わせた栄養管理・栄養相談を心がけています。
- 透析患者様の栄養管理栄養科では、管理栄養士が透析室を回診し、透析患者様一人ひとりに食事・栄養相談を行っています。
- 入院患者様の栄養管理管理栄養士は、毎日入院患者様のベッドサイドへ訪問し、嗜好や食事摂取状況、咀嚼嚥下機能などを評価した上で、医師や看護師とともに食事内容や形態、補助食品を検討します。当院では、患者様の病状に合わせて、「エネルギー制限食」「たんぱく質制限食」「塩分制限食」「脂肪制限食」などの治療食をご用意。治療の一環として、栄養状態の維持改善・QOLにつながるよう食事面からサポートします。
- 入院・外来栄養相談腎臓病、糖尿病、高血圧症、脂質異常症といった患者様に対し、嗜好・食習慣・生活環境・家族背景などを確認した上で、医師の指示のもと個別で栄養相談を行っています。食事療法は、継続することが大切です。当院では、「楽しく美味しく」食事ができ、それが習慣となるまでサポートさせていただきます。また、ご家族と一緒に受けていただくこともできるので、食事についてわからないことや悩んでいることなどありましたら、お気軽にご相談ください。
※栄養相談は医師の指示のもと行っております。ご希望の方は医師にご相談ください。
※栄養相談は各保険の自己負担に応じた費用がかかります。ご了承ください。
薬剤科
薬剤科では、院内の医薬品全般が安全かつ適切に使用されるよう管理するとともに、最新の知識と技術を日々学んでいます。チーム医療の一員として、薬剤が使用される様々な場面で薬の専門家としての役割を担っています。特に腎臓病患者様や透析患者様は、薬の使用量が他の患者様とは異なることが多いため、より慎重な確認が必要です。当院薬剤科は当院の1階にあり薬剤師が常駐していますが、薬剤師が不在になる際は完全に施錠されるようになっています。以下、薬剤師の業務を紹介します。
- 調剤業務医師の処方に基づいて、入院患者様の薬を調剤しています。このとき、「処方箋に記載されている薬の量は適切か」「飲み合わせの悪い薬が処方されていないか」「患者様ごとに適切な処方内容であるか」などを確認します。
- 注射調剤業務患者様ごとに注射薬をセットして病棟に払い出しています。注射調剤は、調剤業務に加えて注射薬の配合変化や投与速度、投与期間まで確認し、注射薬が安全に使用されるように努めています。
- 病棟薬剤業務入院患者様の持参薬の使用方法や服用状況を確認し、当院における同じ薬剤採用の有無、代替薬の提案など、医師に情報を提供しています。その他、市販薬の使用の有無、副作用・アレルギー歴の有無などを確認しています。また、患者様がより良い薬物療法を受けることができるよう、病棟カンファレンスに参加し他の医療スタッフとも連携しています。
- 薬剤管理指導業務薬歴を管理し、処方内容が適切であるかを確認します。また、服薬指導を行い薬の飲み方や薬効、注意点など、薬を安全に使用する上で必要な情報を提供しています。退院後も適切な薬物療法が継続できるよう、患者様からの相談に応じています。
- 医薬品情報業務医薬品に関する情報の収集、管理を行っています。収集した情報は、薬剤師のみでなく、医師や看護師など他の医療スタッフにも共有することで、医薬品の適正使用に取り組みます。
- チーム医療への参画患者様を総合的に診療するため、医師や看護師といった他職種の職員と連携しています。病棟カンファレンスや感染対策チーム、栄養サポートチームの他、褥瘡回診にも参加し、専門知識を提供することで、患者様のトータルサポートに貢献します。
放射線科
放射線科では、
- 診断に適切な画像の提供
- 被曝低減
- 迅速で安全な検査
- 信頼される医療従事者
を実践できるよう、常に最新の情報・技術を取り入れ業務に取り組んでいます。
【CT装置:日立社製64ch/128スライスCT 「SCENARIA」】
「0.62mm×64列の検出器」「2880 view/s の高速データ収集」「高画質な画像再構成」「全身を0.35秒/rotでスキャン」などの特徴により高速です。
【透視装置:SHIMADZU社製 「SONIALVISION G4」】
透視装置による骨密度測定を国内でいち早く可能にした装置です。DEXA法を用いて、腰椎・股関節の骨密度を測定することができます。また、動きに強く広範囲の血管を1度で撮影できる『RSM-DSA(Realtime Smoothed Mask DSA)』という機能を活かして、下肢血管形成術に使用されています。
臨床検査科
【1.検体検査室】
- 検査内容血球計数検査、血清・血漿検査(生化学)、輸血検査、尿検査、糞便検査、外注検査
- 特色-ほぼ30~60分で結果を提出するため、外来受診1回で済むことが多い。
-小規模ながら多項目に迅速な対応が可能。
-すべての検体をバーコード管理しており、検体の取り違いや検査間違いの防止を徹底。
【2.心電図室】
- 検査内容心電図、負荷心電図、ホルター心電図、肺機能検査、禁煙外来一酸化炭素計測、聴力検査、ABI(血圧脈波検査)、超音波検査(腹部・心臓・血管・甲状腺・乳腺・表在腫瘤)
- 特色-血管エコーに強く診療と連携しており、透析シャントエコー、下肢動脈エコー、下肢静脈エコーは、結果次第では当日帰宅でき外来1回受診で対応可能。
-予約検査に加えて、当日飛び入り検査も受け付けており、血管手術の際は心臓エコーも追加検査可能なので、心臓の状態によっては手術内容が変更できる。
-放射線科CT室と隣接しているので情報のやりとりが早く、単独検査の見落としが少ない。
-得た情報により、深く追求できる詳細な検査が可能になる。